can’tを使うと絶望的?!
今日もいつものようにエルダーから英語を教えてもらっていたリキ。
ちょっと理解できない部分があったため、「わかりませんでした」と伝えたつもりが、エルダーには少し違うニュアンスで受け取ったようです。
今回は、次の2つの英文の違いを見ていきましょう。
I can’t understand.
I don’t understand.
「わかりませんでした」=「理解することができませんでした」ということなので、リキはI can’t understand.と言いました。
「~できない」はcan’tで表すと思っていたからです。
しかし、can’tは「(ずっと努力しているが)どうしてもできない」「(十分な能力がないので)もうできない」というニュアンスを含みます。
つまり、I can’t understand.は「いくらやってもわからない(=もうやってもムダだ)」という
あきらめの気持ちとして受け取られることがあるのです。
I studied all day, but I can’t understand what this means.
(一日中勉強したのに、この意味が理解できない)
のように、長時間費やしているにもかからわず、一向に理解できずあきらめている状況ならcan’tを使っても問題ありませんが、
相手の言ったことが「単にわからない」という場合は、can’t(できない)ではなくdon’t(しない)を用います。
今回のケースは、今教えてもらったことがちょっとわからないという程度なので、I don’t understand.が自然な表現になります。
「理解しない(=わからない)」という事実を、can’tではなくdon’tを用いてシンプルに表現すればいいのです。