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日本人が間違いやすい英語表現~「can’t」「don’t~」のニュアンスの違い~

2019-09-30 | 英会話のコツ

リキ
リキ
うーん、今教えてもらったところがちょっとわからなかったな。I can’t understand.
そんなことないよ! あきらめちゃダメだ!
宣教師
宣教師
リキ
リキ
え? 別にあきらめるなんて言ってないよ…?

 

can’tを使うと絶望的?!

今日もいつものようにエルダーから英語を教えてもらっていたリキ。

ちょっと理解できない部分があったため、「わかりませんでした」と伝えたつもりが、エルダーには少し違うニュアンスで受け取ったようです。

今回は、次の2つの英文の違いを見ていきましょう。

I can’t understand.

I don’t understand.

「わかりませんでした」=「理解することができませんでした」ということなので、リキはI can’t understand.と言いました。

「~できない」はcan’tで表すと思っていたからです。

しかし、can’tは「(ずっと努力しているが)どうしてもできない」「(十分な能力がないので)もうできない」というニュアンスを含みます。

つまり、I can’t understand.は「いくらやってもわからない(=もうやってもムダだ)」という

あきらめの気持ちとして受け取られることがあるのです。

I studied all day, but I can’t understand what this means.

(一日中勉強したのに、この意味が理解できない)

のように、長時間費やしているにもかからわず、一向に理解できずあきらめている状況ならcan’tを使っても問題ありませんが、

相手の言ったことが「単にわからない」という場合は、can’t(できない)ではなくdon’t(しない)を用います。

今回のケースは、今教えてもらったことがちょっとわからないという程度なので、I don’t understand.が自然な表現になります。

「理解しない(=わからない)」という事実を、can’tではなくdon’tを用いてシンプルに表現すればいいのです。

リキ
リキ
なるほど、そういう意味があったんだ
頭を使ったらお腹が空いたね。これからカレー大食いチャレンジに行くんだけど、一緒にどう?
宣教師
宣教師
リキ
リキ
…I can’t understand what you’re saying.

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