free rein
rein とは馬を操る「手綱」のこと。通常は複数形で、pull on the reins(手綱を引く)のように用います。
rein の読み方は「レイン」ですが、free rein は決して「自由な雨」ではなく、
思いのままに手綱を操れるということから「自由裁量、行動の自由」を表すイディオムです。
give your imagination free rein を直訳すれば「あなたの想像力に自由な手綱を与える」ですが、
これは「あなたの想像力を自由に働かせる」ということにほかなりません。
このように give … free rein の形で、「(感情などを)自由に表現させる」という意味になります。
また、give … free rein は「(人に)好きなように仕事をさせる」の意味でも使えます。
A: How is preparation for the play going?
(お芝居の準備はどんな感じ?)
B: The director gave me free rein to develop my character, so it’s been a lot of fun.
(演出家が私の役作りを好きなようにさせてくれたので、楽しくやっているよ)
A: Isn’t that color a little too bright for a sofa?
(その色、ソファーにはちょっと明るすぎない?)
B: My husband gave me free rein over choosing furniture, so I don’t think he’ll object.
(夫は家具選びを私に任せてくれたので、反対しないと思うわ)
reinの他の意味
「手綱」は何かを制御するものなので、rein には「統制、統率力」の意味もあります。
take up the reins で「主導権を握る」、hand over the reins of … で「〜の支配権を譲り渡す」です。
また、keep a tight rein on … なら、次のように「〜を厳しく統制する、〜をしっかり抑える」という意味になります。
A: Aren’t you going to Osaka for the meeting?
(会議で大阪へ行くのではないのですか?)
B: The boss said we have to keep a tighter rein on travel expenses, so I’m going to join via Zoom instead.
(上司が言うには出張費をもっとしっかり抑えないといけないので、代わりにZoomで参加します)