アメリカ人の足には指がない!?
ユキの手と足の爪にはきれいにネイルが塗られていました。
それを見たシスターが「爪、かわいいね!」と言ったところ、ユキはこう言いました。
It’s difficult to paint all 20 fingernails. It really takes time.
20本の指の爪に塗るのは大変よ。すごく時間がかかるし
これを聞いたシスターはこう言いました。
You have 20 fingers?
指が20本もあるの?
手と足の指を合わせると確かに20本ですが、なぜシスターはこんな風に聞いたのでしょうか?
英語で「指」はfingerですが、実は「手の指」のことだけをいい、
「足の指」のことは指しません。日本語では手の指も足の指も同じ「指」ですが、
英語では「手の指」はfinger、「足の指」はtoeと名称が区別されているのです。
つまり、fingerは手の指の10本ということ。
だからシスターは、You have 20 fingers?(指が20本もあるの?)と驚いたというわけです。
ただ、thumb(親指)をfingerとみなさないこともあるため、
その場合は指は8本だけを指すこともあります。
なんだか日本人にとってはややこしい話ですね。
「手の指」はfinger、「足の指」はtoeとそれぞれ異なる名称がついているように、
手の指に塗るのはmanicure(マニキュア)、足の指に塗るのはpedicure(ペディキュア)と、
爪のお手入れの用語もちゃんと区別されています。
ちなみにmani-は「手」を表す語(ラテン語manusより)で、
これにcure(手入れをする、治す)を加えたものがmanicure。
一方、pedi-は「足」を意味する語です。
POINT
また、日本では「足」といえば股下から足の先までを指しますが、
英語では、footが足首からつま先までを指し、その上の部分はlegと言います。
指=finger、足=footと考えがちですが、実際に指すものはこのように日本語と英語が
ぴったり一致するわけではない場合もあるので注意しましょう。