heads-up
heads と up で「頭を上げる」に思えるかもしれませんが、実は heads-up は「注意」という意味の名詞です。
Heads up! で「危ない、気をつけて」と、頭の上に落ちてくる物への注意を促すフレーズになるのですが、
名詞の heads-up は落下物に限らず、状況報告や予定変更などいろいろな情報に用いることができます。
前もって予告しておくことを表すので、Thanks for the heads-up about the emergency meeting this afternoon.
なら「午後の緊急会議について事前に知らせてくれてありがとう」という意味です。
Just a heads-up, …(先に知らせておくと~)や I’ll give you a heads-up.(前もってお知らせします)のような
言い回しもあります。直前になって情報を伝えるより、
あらかじめ連絡しておいたほうが相手にとってよいと思われる場合に使います。
ハイフンを省略して heads up と書くこともありますが、この「注意」を表す名詞では必ず複数形の heads になります。
単数形を使った head up は、「(組織を)率いる」「(活動を)指揮する」という意味の句動詞で、
Maria has been chosen to head up the new project.
(マリアは新プロジェクトを指揮するリーダーに選任された)
のように言ったりします。
POINT
また、up の反対に down を用いる表現もあります。keep one’s head down なら「人目につかないようにする」、
get one’s head down なら「仕事に黙々と取り組む」あるいは「(体を横にして)寝る」という意味です。
それぞれの例文を紹介しましょう。
My boss is in a bad mood today, so I’m trying to keep my head down and avoid him.
(今日は上司の機嫌が悪いので、身をひそめて彼に近づかないようにしている)
You look exhausted. Why don’t you take the afternoon off and get your head down?
(お疲れのようですね。午後は休んで、横になったらどうですか?)