接頭辞audi-がつく単語
audio(オーディオ)や audience(オーディエンス)、audition(オーディション)…。
これらの単語の共通点は、語の頭に audi がついているということ。
audi は「聞く」という意味の接頭辞です。
audiはラテン語で「聞く」という意味で、audioの語源だと言われています。
音声や音響を再生して聞く装置(または音声そのもの)を指すので、
イメージしやすいのではないでしょうか。
audienceは「聴衆、観衆(=音楽や演説などを聞く人々)」という意味ですが、
はるか昔は、この語はauditorium「講堂」に集う人々のことだけを表す言葉だったようです。
The audience clapped after the concert.
は「コンサートのあと、聴衆は拍手した」という意味のフレーズです。
また、歌手の歌声を聞いたり、俳優のセリフに耳をかたむけて合格者を選び出す審査のことは
auditionといいますよね。たとえば「映画のオーディションには700人以上の俳優がいた」
を英訳すると、There were more than 700 actors at the movie audition.
のように表現できます。
POINT
ちなみに、「聞こえる」「聞き取れる」という意味のaudibleは、
audi「聞く」+ble「可能」からできた言葉。bleはable「できる」を表す接尾辞なので、
「聞くことが可能である」→「聞こえる」というわけです。
auditor は、audi「聞く」+tor「~する人」という語が合わさり、
「聴講生、監査役」という意味になります。