must
今回はmustのさまざまな使い方を学んでみましょう。mustと言えば「~しなければならない」といった義務を表すため、
どうしてもかたいイメージになりがちです。
実際、We must take action to protect the environment.(環境を守るために行動を起こさなければならない)のように
「自分の信念」をスピーチで伝えたりするのに向いていて、日常会話で使うには大袈裟な印象があるかもしれません。
しかし、実は普段のちょっとした場面でも、mustはとても便利に使うことができるのです。
まず、「本当はそうしたくないけど、どうしても~しなければならない」というニュアンスを出せます。
例えば、I must go.「(帰りたくないけど)もうおいとましないと」のように、
自分の気持ちとは反対にそうする必要があるのだと示唆できます。
続いて、We must …で「ぜひとも~しましょう」と、何かを一緒にしたいという好意的な気持ちも表せます。
・We must do this again!
(絶対、またやろうね!)
さらに、相手に何かを強く勧めて、「~しなくちゃだめだよ」という意味合いにもなります。
・You must come visit us sometime.
(そのうち、ぜひ遊びに来てね)
You must …の形では、You must finish the report by tomorrow.
(明日までに報告書を仕上げなさない)
のように命令する使い方もあるので、似たような英語表現を用いても、状況によって意味合いは大きく異なります。
POINT
なお、mustには「必須のもの」という意味もあり、a must-read book(必読書)のようにも使えます。
一見こわもてなmustにも、さまざまな表情があるとおわかりいただけたでしょうか。