あの人の名前は…
人の名前などがパッと出てこないようなときは、not off the top of my head (すぐに思いつかない) という表現が使えます。
A: Do you know exactly how many employees we have?
(この会社の正確な従業員数はわかりますか?)
B: Not off the top of my head, but I can go and check with HR.
(すぐには答えられませんが、人事部で調べてくることはできます)
off the top of one’s head は直訳すると「頭のてっぺんから出てくる」ですので、
not をつけた否定は「(答えや考えが)すぐに頭に思い浮かばない」という意味になります。
なお、例文中の HR は human resources (人材) の頭文字で、会社の人事を表すのに使われます。
また、誰かの名前を思い出せなくて、「あの人の名前、何でしたっけ?」と確認したい場合は、
What was his name again? または What was her name again? とたずねます。
A: That woman who came and gave the presentation last week was a great speaker.
(先週プレゼンをしに来たあの女性は、話が上手でしたね)
B: She really was. What was her name again?
(たしかに。何という名前でしたっけ?)
what’s-his-name
質問の形をそのまま名詞にして、what’s-his-name で、名前の出てこない人物を指すこともできます。
日本語の「何とかさん」に相当する表現です。
A: You remember, right? Our old classmate, John what’s-his-name?
(覚えているでしょう? 級友のジョン何とかさんのこと)
B: I have no idea who you’re talking about.
(誰のことだか、わからないなあ)
女性であれば what’s-her-name (何とかという女性)、人以外なら what’s-its-name (何とかというもの) と表現します。
name の代わりに face を使った代名詞 what’s-his-face (何とかという男性) もあります。
名前を思い出せないときだけでなく、あえて名前を出したくない場合にも使えます。
I can’t believe old what’s-his-face is still in business!
(昔の何とかさん、まだ仕事をしているなんて信じられない)