コラム

HOME » 日本人が知っておくと便利な英語表現~play it by ear~

日本人が知っておくと便利な英語表現~play it by ear~

2022-01-24 | 英会話のコツ

ユキ
ユキ
準備万端じゃないけど、うまくできるかな〜
I don’t think we need to worry. Let’s play it by ear.
宣教師
宣教師
ユキ
ユキ
えっ、耳を使うの?

play it by ear

音楽を演奏するとき、目で楽譜を見なくても弾ける状態を by ear「暗譜で」と表現します。

耳で聞き覚えた曲を演奏できるということで、次のような使い方をします。

I need to read music when I play piano, but my sister can play by ear.
(私は楽譜を見ないとピアノを弾けませんが、姉は暗譜で演奏できます)

read music は「楽譜・譜面を読む」という意味になります。

譜面なしで楽器を弾くことから派生して、何かを即興で行うことを play it by ear と言います。

状況の変化に応じて、成り行きに任せて物事を決める、といった意味合いです。

A: Shall we order lunch for everyone in advance?
(前もってみんなの分のランチを注文しておきましょうか?)

B: Some people might need to leave before lunchtime, so let’s play it by ear.
(お昼前に出ないといけない人がいるかもしれないので、その場の状況に合わせましょう)

このように play it by ear は、事前に計画を立てたり準備を整えたりせずに、

即興的にぶっつけ本番で行動することを表すイディオムです。

ear を用いた慣用表現

英語には、ほかにも ear を用いたイディオムがいくつもありますが、

音楽に関連するものとしては、be music to one’s ears(耳に心地よい)という表現がよく使われます。

使用例を見てみましょう。

A: Did you hear? This afternoon’s meeting is canceled.
(ねえ、聞いた? 午後の会議はキャンセルだって)

B: Oh, that’s music to my ears! I’ll have time to catch up on my paperwork now.
(え、それはうれしいね! 時間ができて仕事の遅れを取り戻せるぞ)

ここでの music は「心地よい響き」を表し、

music to my ears は「(その話は)私の耳に心地よい=私にとってうれしい」ということを意味します。

また、音楽や言葉が耳に入ることに由来するフレーズだけでなく、逆に何かが耳から出ていくイメージの慣用句もあります。

A: How’s the new semester going?
(新学期はどう?)

B: It’s only the first week and already I have assignments coming out my ears.
(最初の1週間なのに、もう宿題がたっぷりあるよ)

have … coming out (of) one’s ears は、何かが「(耳から出てくるほど)有り余っている、たっぷりとある」

という状態をユーモラスに表現した言い回しです。

“Play it by ear” means “do something without making plans.”
宣教師
宣教師
ユキ
ユキ
良く言えば、臨機応変にやるってことね。
Yes, that’s right!
宣教師
宣教師

GOEIGOでなら無料で英語を学ぶことができます!

関連投稿

日本人のための基礎英語表現~cold day in hell~

cold day は「寒い日」という意味。1つめの英文には、この cold day を用いた cold day in hell というイディオムが使われています。cold day in hell を直訳すると「地獄の寒い日」ですが、hell(灼熱地獄)では cold day(寒い日)になることはないということから、これで「決してありえない、絶対にない」という意味の英語表現になります。

日本人が間違いやすい英語表現~”Time”と “The Time”の違い~

Do you have time? なら「お時間はありますか?」ですが、Do you have the time? だと「何時ですか?」と時刻をたずねる質問になるように、定冠詞の the が付いているか否かで、意味がガラリと変わる名詞があります。

日本人が知っておくと便利な英語表現~誘いを断る方法~

何かを誘われたとき、やんわりと角を立てずに断る言い方が take a rain check です。これは「また今度にする」という意味なので、相手の申し出を次の機会には受け入れるという約束になり、ていのよい断り文句となります。

「割り勘にしよう」って英語でなんて言うの?

費用を均等に分けて支払うことを日本語では「割り勘にする」と言いますね。

英語ではsplit the billというフレーズを使って表現することができます。

日本人が知っておくと便利な英語表現~バイクと自転車~

日本語で「バイク」というと「オートバイ」のことを指しますが、英語の bike は、一般的に「自転車」という意味になります。オートバイを表すこともありますが、自転車を指すことの方が多いです。おそらく、学校の授業では「自転車」=bicycle と習ったはずですが、口語表現では bike という単語が非常によく使われます。