コラム

HOME » 日本人が知っておくと便利な英語表現~as clear as mud~

日本人が知っておくと便利な英語表現~as clear as mud~

2022-01-11 | 英会話のコツ

Are you having a hard time fixing the machine?
宣教師
宣教師
ユキ
ユキ
う〜ん、マニュアルを見ているんだけど…
Wow, that manual is as clear as mud to me.
宣教師
宣教師

as clear as mud

mud は「泥」を表す名詞です。as clear as mud を直訳すると、「泥と同じくらい明瞭な」となります。

しかし、泥は透き通っておらず、濁ったもの。このフレーズは、実はユーモアを利かせた口語表現で、

明快さが泥と同じ程度、つまり「不明瞭でさっぱりわからない」というニュアンスなのです。

not easy to understand「理解しにくい」と同じような意味で、

何かの説明がちんぷんかんぷんだったときなどに使えるイディオムです。

Do you know what we’re supposed to do? The boss’s explanation about the project was as clear as mud.
(私たちは何をしたらいいの? プロジェクトについての上司の説明は訳がわからなかったよ)

The politician avoided directly answering the question by giving a statement that was as clear as mud.
(その政治家ははっきりしない声明を出すことによって、質問への直接の回答を避けた)

類似の英語表現

「さっぱりわからない」という意味を伝える英語表現はほかにもあります。

「〜の向こうに」を表す前置詞 beyond を使って A is beyond me. と言えば、

「Aは私の理解を超えている、Aは難しすぎて私にはわからない」という意味になります。

これは主にカジュアルな会話で用いられるイディオムです。

I can understand simple articles, but reading a whole newspaper in English is beyond me.
(簡単な記事なら理解できるのですが、英字新聞を全部読むのは私には難しすぎます)

また、make no sense は「意味が不明瞭だ」ということなので、「訳がわからない」という気持ちを表したいときに

便利な表現です。

Who wrote these instructions? They make no sense whatsoever.
(この指示を書いたのは誰? まったく訳がわからない)

* whatsoever は「少しも」という意味で、否定を表す語とともに使います。

さらに、ちょっとレベルの高い単語ですが、incomprehensible (不可解な) という形容詞もあります。

反意語の comprehensible が「理解できる、理解しやすい」なので、

それを否定した incomprehensible は「理解できない、理解しにくい」という意味を表します。

Discussions about economics are completely incomprehensible to me.
(経済学の議論は私にはまったく理解不能です)

いずれの表現も as clear as mud と同じように、difficult to understand の意味を持っています。

ユキ
ユキ
そうか、このマニュアルはちんぷんかんぷん、ってことなのね。
“As clear as mud” means “not clear at all.”
宣教師
宣教師
ユキ
ユキ
ほんと、もっとわかりやすく書いてほしいよね〜

GOEIGOでなら無料で英語を学ぶことができます!

関連投稿

日本人が知っておくと便利な英語表現~jump through hoops~

out of the blueは何かが突然予期せずに起こることを表すフレーズになります。例えば、何年も音信不通だった友人から突然連絡が来た、などのように、前触れや警告なしに、予測できないタイミングや状況で何かが起こることを表します。
また、突然の出来事や意外な展開に対しても、Out of the blue, he said that he’s changing jobs.」(突然彼が転職するといった)というように使われます。
日本語でいう、「晴天の霹靂」に近い表現ですね。

日本人が知っておくと便利な英語表現~keep an eye on~

keep an eye on は「~から目を離さない、~を見守る」という意味のイディオムです。「荷物を置いたままいったん席を離れるとき」や「子どものお世話をしているとき」などに用いられます。それぞれのシチュエーションでの使い方を確認しましょう。

日本人が知っておくと便利な英語表現~under the weather~

under the weatherは直訳すると「天気の下」ですが、実際には「気分がすぐれない」ということを伝える表現になります。航海中の船乗りが、under the weather(過酷な天候)が原因で体調を崩したことから生まれた表現のようです。少し風邪気味だったり、気持ちが少し落ち込んでいるような場合にも使います。直接的ではなく、「ちょっと体調が優れない」・・・のようなニュアンスで使いたい時にピッタリの言い方になります。

日本人が知っておくと便利な英語表現~It’s almost…~

「もうすぐ~です、そろそろ〜です」と時間が迫ってきていることを表すフレーズに It’s almost … があります。almost は「ほとんど、もう少しの」という意味の副詞です。

日本人が知っておくと便利な英語表現~spring something on someone~

ユキのいう通り、springは「春」という意味なのですが、ここでは動詞として使われています。ベッドのスプリング(バネ)からも想像できると思いますが、springには「はねる」「とぶ」という意味もあります。spring something on someoneで、誰かの言動が誰かを飛び上がらせてしまうくらい驚かせたときに使います。突然のニュースや、予期せぬ行動で人を驚かせたということを表す表現になります。ちなみに「湧き出る」という意味もあるのでspring waterで「湧き水」を表します。